コラム column
子どもの歯のすき間が広くてデコボコ!放置していたらどうなる?
こんにちは。
泉区泉中央の「加茂谷矯正歯科」です。
「子どもの歯並びがデコボコしていて、歯と歯の間のすき間 が広いけど、大丈夫ですか?」
と、心配された保護者の方から質問を受けることがあります。
歯のすき間ができる原因はさまざまですが、自然に閉じていくものと治療が必要なものがあります。
影響を与えてしまう良くない習慣などもございますので、説明いたします。
乳歯がすきっ歯であるお子さんは多いのですが、多くは次に生えてくる永久歯のスペースを確保しているためです。
乳歯の場合は、自然なすき間ですので心配はいりません。歯の成長とともに自然とすき間は閉じられていきます。
注意していただきたいのは、永久歯に生え変わってからのすき間です。
一般的に小学生ごろには永久歯に生え変わりはじめるのですが、永久歯になってもすきっ歯になっているとしたらさまざまな要因が考えられます。歯科を受診し、適切な処置を受けなければ自然には治らないでしょう。
受診の目安となる状況は、以下の通りです。
●前歯の中央に余分な歯が生えている。
●上唇小帯(じょうしんしょうたい)という上唇の裏側のひだが、一般よりも長く前歯の間まで食い込んでしまっている。
●2番目の歯 側切歯(そくせっし)が生まれつき無い。
●2番目の歯 側切歯(そくせっし)が一般的とされるサイズよりも小さい。
●生えてきた永久歯の方向が、明らかにおかしいと思われる時。
お子さんをよく観察してください。日常から行っている癖はありませんか?
●指しゃぶり
永久歯に生え変わる小学生ごろまで続くと、すき間ができる原因になります。3歳頃までの指しゃぶりは問題ありません。
●頬杖をつく
奥歯のかみ合わせがおかしくなり、全体的な歯並びに影響を及ぼします。
●舌で前歯を押す癖がある
歯は力が加わると動きやすく、舌で押す癖があると前歯にすき間ができてしまいます。
以上の癖が見受けられたら、お子さんがやめられるようにサポートしてあげてください。
歯と歯の間にすき間があるということは、そこは食べ物のカスがたまりやすくなっていて「むし歯になりやすい」状態です。
歯のすき間は子ども自身では磨きにくいものです。磨き残しにより、細菌のかたまりである歯垢が発生して歯周病やむし歯になります。
すき間があることにより嚙み合わせにも影響を及ぼします。嚙み合わせが悪いと、きちんと咀嚼(そしゃく)できなくなり、胃腸へ負担がかかって発育不良や体調不良の原因となるのです。
前歯にすき間があることによる心理的な影響も侮ることはできません。自分の笑顔に自信が持てなかったり、人目を気にして自分の殻に閉じこもりがちになることも考えられます。
むし歯ががなくても、日頃から定期的な歯科検診を受けておくことをおすすめします。
当院は小児矯正歯科にも力を入れております。
お子さんの定期検診では、永久歯がどのように生えてくるか経過観察することができますので、問題が見つかった時は、早期に適切な治療が可能となります。
お子さんの歯に関する、どんな小さなお悩みでも気軽にご相談ください。
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